内容紹介
北海道松前町出身の書家・金子鷗亭(1906-2001)は「新調和体論」で知られ、新しい書の在り方を追究し、漢字かな交じり文による「近代詩文書」の確立に貢献した人物です。
鷗亭は函館美術館の設立時に膨大な量の自身の作品とともに中国画、東洋画、陶磁器等のコレクションを寄贈。同館は鷗亭記念室を設けてその功績を顕彰し、ともに現代書の収集を進めるなど、一体となって書の普及と振興に努めてきました。
開館40周年を迎えた函館美術館は、鷗亭の生誕120年の節目に記念展覧会を開催。現代書の展開を振り返るとともに、鷗亭の遺志を継ぐ創玄書道会の書家たちの選りすぐりの秀作を通じ、書のこれからを展望します。
※本書は2026年10月10日~12月13日開催の同展の図録として刊行されました。
目次
ごあいさつ
現代の言葉はいかにして書となるのか─金子鷗亭の造形(門間仁史 北海道立函館美術館学芸課長)
第I章 鷗亭の書
第II章 創玄書道会 鷗亭の志を継ぐ書家たち
第III章 書のこれから 気鋭書家たちの現在地
作品リスト
著者紹介
北海道立函館美術館…1986(昭和61)年9月開館。
「道南ゆかりの美術」「書と東洋美術」「文字と記号に関わる現代美術」という3つのテーマのもと、すぐれた美術作品の収集・保管・展示、多彩な展覧会や教育普及事業の開催、調査・研究等を行い、北海道の芸術文化振興の役割を担う活動を続けている。
北海道内の美術館が連携してPR活動やイベントに取り組み、北海道全体がアートの舞台となることを目指す「アートギャラリー北海道」参加館。
上記内容は刊行当時のものです。