内容紹介
オーストリアの文学者シュテファン・ツヴァイク(1881-1942)は、
歴史上のある人物が創造的な役割を果たした決定的瞬間を、
星のように輝く“Sternstunde”(星の瞬間)と呼びました。
この言葉を借りて開催された北海道立近代美術館の展覧会
『星の瞬間 アーティストとミュージアムが読み直す、Hokkaido』
では、札幌を拠点に活躍する9名の現代アーティストと
10名の学芸員が、複眼的視点で“北海道の美術”について再検証。
加えて、同館コレクションには含まれていないアイヌ民族による近代の工芸を出品し、
北海道美術史の再考を企図しています。
本展覧会の公式図録である本図録では、同館コレクションの他、
アーティストの新作を含む会場風景と学芸員の論考10篇を収録しています。
目次
◆「北海道の美術」からのキュレーション
◆アーティストが読み直す、Hokkaido
箱館焼×伊藤隆介
林竹治郎・俣野第四郎×風間天心
林竹治郎×大黒淳一
三岸節子×今村育子
深井克美×鈴木涼子
砂澤ビッキ×端聡
花田和治×高橋喜代史
佐々木徹×武田浩志
杉山留美子×樫見菜々子
アーティスト紹介
◆ミュージアムが読み直す、Hokkaido
青山熊治×河本真夕
イモンパウク×中村聖司
筆谷等観×土岐美由紀
上野山清貢×薗部容子
小川原脩×光岡幸治
栗谷川健一×野田佳奈子
木路毛五郎×門間仁史
片岡球子×星野靖隆
小寺真知子×久米淳之
藤戸康平×村山美波
学芸員紹介
もっと知りたいあなたに(参考文献)
出品リスト
著者紹介
北海道立近代美術館…1977年7月開館。北海道の地域性と国際性を視座に、コレクションの充実、ユニークで多彩な展覧会の開催、さまざまな教育・情報サービスを積極的にすすめる。
地域に開かれ、また地域の美術文化を拓くことを基本理念に、明治以後の北海道美術の流れにある各分野の作品を中心に、国内外の近代以後の作品、特にガラス工芸、パスキンを中心とするエコール・ド・パリの作品なども積極的に収集する。2022年に開館45周年を迎えた。
上記内容は刊行当時のものです。