内容紹介
「北海道という被写体、その時代、撮影者によって、写真が表出する。」
明治初期の日本の写真史の黎明から、北海道は田本研造らにより撮影され、多彩な写真世界を生み出す被写体で在り続けてきた。その自然と人との営みの光景は、魅力であるとともに、強力な視覚表現のひな形となり、今なお表現者に大きな影響を与えている。
本書では、28名の撮影者が北海道をとらえた写真84点を掲載。田本研造の開拓写真にはじまり、掛川源一郎、清水武男、篠山紀信など、時代や視点を変えながらも、撮影者たちが意識的・無意識的に表出したイメージから、歴史の中で北海道がどう変わったか、あるいは変わらないことについて探る。
札幌国際芸術祭2014連携事業及び札幌市写真文化振興事業受託企画展「表出する写真、北海道」展作品図録。
目次
※撮影者一覧(掲載順)
田本研造
中西寫眞製版所
掛川源一郎
奈良原一高
岸本日出雄
深瀬昌久
操上和美
篠山紀信
齋藤亮一
前田真三
爲岡 進
佐藤雅英
萩原義弘
橋口讓二
清水武男
菊地晴夫
細江英公
酒井広司
中藤毅彦
浅野久男
渡辺洋一
戸張良彦
山本顕史
ジェフ・チャップリン
ホンマタカシ
中村健太
及川 修
大橋英児
著者紹介
北海道を発信する写真家ネットワーク…『「写真の力」で北海道を応援する』を合い言葉に、北海道をベースとする多ジャンルの写真家が集い、写真作品を通じて多角的に北海道を発信・応援することを目指す。2007年4月NPO法人として設立。写真展開催の他、セミナーやフォトトークショーなどを行っている。
上記内容は刊行当時のものです。