内容紹介
かすかなものを、つかむこと
「札幌美術展」は1948年にスタートし、2008年からは札幌芸術の森美術館で開催されている展覧会シリーズ。
2023年1月28日~3月12日開催の同展には、北海道にゆかりの8人のアーティストたちの作品が登場。パンデミックによりあらためて問題があらわとなった自然と人との関係、そして人と人との結びつきをテーマに、変化のただなかにある私たちの現在地を探ります。
図録では、かつてあった「昨日の名残」と、これからを予感させる「明日の気配」を鋭敏に感じ取り表現した作品群に加え、各アーティストが今を語るインタビューを掲載しました。
目次
ごあいさつ
「かすかなものを、つかむこと」山田のぞみ(札幌芸術の森美術館 学芸員)
カタログ
・パンデミックが変えたもの、変わらないもの──生のよりどころとは何か
熊谷文秀 / 佐竹真紀 / 進藤冬華 / 中島洋
・別の「眼」でみる──ひらかれゆく複数の可能性
半谷学 / 渡辺行夫 / 北川陽稔 / 上村洋一
出品リスト
著者紹介
札幌芸術の森美術館…1990年9月に「札幌芸術の森」内に開館した屋内美術館。
北海道、札幌ゆかりの作家の作品と国内外の近現代美術をコレクションの核とし、多彩な内容の特別展を行う。
「札幌芸術の森」は〈芸術文化都市さっぽろ〉のシンボルとして1986年7月にオープンし、1999年に整備完了。同美術館や野外美術館、工芸館などのほか、貸出機能を有する様々な工房を備える。野外ステージやアートホールでは、PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)を開催するなど、将来を担う芸術家育成事業にも取り組んでいる。
上記内容は刊行当時のものです。