内容紹介
現在、地球上には5,000種類以上の鉱物があることが知られています。
鉱物や岩石がそれぞれに持つ個性的なかたちは、地球内部で起こったさまざまな事件を反映したものです。その誕生の記憶を読み解けば、地球が辿ってきた歴史をひも解くことができるでしょう。
本書では北海道大学総合博物館が所蔵する40万点に及ぶ鉱物や岩石標本の中から、30点ほどの特徴的な鉱物や岩石に解説を添えて掲載。鉱物や岩石の世界のエッセンスを濃縮したハンディサイズのコンパクトな図録です。
目次
~惑星地球の時空間~ 世界はあまりにも大きく,そして小さい.(北海道大学 総合博物館 准教授 山本順司)
地球を感じる展示室(北海道大学 総合博物館 館長 中川光弘)
鉱物標本の世界
結晶合成/人工雪/鉱物と地球/鉱物のかたち/鉱物の鑑定
地球 もっとも身近な宇宙
この星の表層/海底/続成/火山噴火/火成岩/変成岩/マグマとマントル/
マントルかんらん岩/歴史的標本/北海道で発見された鉱物/日高山脈/
プレートテクトニクス/プルームテクトニクス/プチスポット/
ビッグマントルウェッジ/粘性/比重
視程
地球誕生と生命発生/酸素急増/古環境解析/隕石衝突/地球規模の火山噴火/
化石燃料/鉱石
おわりに(「惑星地球の時空間」制作グループ代表 山本順司)
著者紹介
山本順司(やまもと・じゅんじ)…北海道大学総合博物館 准教授。
1973年彦根市生まれ。2001年東京大学大学院理学系研究科(地球惑星科学専攻)修了。博士(理学)。2003年京都大学大学院理学研究科 助教着任。
東日本大震災を機に地球を体感できる博物館の必要性を感じ、2012年から現職に着任(鉱物・岩石・鉱石分野を担当)。
上記内容は刊行当時のものです。