内容紹介
デザインの国デンマークを代表する家具デザイナー、フィン・ユール。
それまで主流であった機能的でシンプルなデザインとは一線を画し、三次元曲面を活かした優美なフレームを特徴としたその作品は、近年、改めて高く評価されている。
本書では、椅子研究家・織田憲嗣氏が収集した貴重なコレクションの中から椅子や日用品122点を、写真家・塚田直寛氏の洗練された世界観で撮影。
巻末には北欧デザイン史やフィン・ユール論などのほか、デザイナーでイラストレーターでもある著者のペン画による作品リスト、年譜を収録。データ関係も充実した一冊となっている。
目次
まえがき
作品
近代デザイン史と北欧デザイン
北欧デザイン史
フィン・ユールの生涯と家具デザインについて
フィン・ユール 建築と家具が一体になって生まれる世界1989
フィン・ユールの作品論
なぜフィン・ユールなのか?
ニールス・ヴォッダー工房を知る スネーカーへのインタビュー取材2012
作品リスト
フィン・ユールとエドガー・カウフマンJr.に関する年譜
あとがき
著者紹介
織田憲嗣(おだ・のりつぐ)…1946年、高知県生まれ。大阪芸術大学卒業。高島屋大阪支店宣伝部勤務の後、フリーランスのグラフィックデザイナー、イラストレーターとなる。1994年から北海道東海大学芸術工学部教授。北方生活研究所所長を勤めた後、特任教授。2015年東海大学名誉教授。同年から東川町文化芸術コーディネーター。これまでに広告に関する26の受賞。1997年デンマーク家具賞受賞、2012年デンマーク/フィン・ユール協会名誉理事、2015年第1回ハンス・ウェグナー賞受賞。
著書に『ハンス・ウェグナーの椅子100』『デンマークの椅子』『名作椅子大全』『FINN JUHL フィン・ユールの世界』『200脚の椅子』など。
上記内容は刊行当時のものです。