内容紹介
「春から始まり、一年を通して写真を撮り続けた。
それはこの沼の持つ幽邃の情景に恋をしたからである。」(本文より)
北海道富良野市にある鳥沼公園。
北海道を代表する画家・佐藤武が、画家の視線から撮り続けた鳥沼の写真と、気ままに書いたエッセイ、詩で幽邃の鳥沼を表現。
アイヌ語でも「チカプ・ウン・トー」(鳥のいる沼)と呼ばれる、開拓以前の原野の面影を残す鳥沼の四季を収めた一冊。
本のイメージ
著者紹介
佐藤武(さとう・たけし)…1947年北海道千歳市生まれ。11歳頃から独学で油絵を始める。
1965年、国際青年美術家展[日本・アメリカ展]入選。
1987年、第5回上野の森美術館絵画大賞展で彫刻の森美術館賞・特別優秀賞。
1991年、第4回時計台文化会館美術大賞展で国松登賞。
同年、第6回東京セントラル美術館油絵大賞展で佳作賞。
2002年、第11回青木繁記念大賞展で優秀賞。
また、1967年の初個展以後、札幌を中心に毎年個展を開催している。
そのほか、札幌芸術の森美術館での「見えるもの←→見えないもの」(2006年)、札幌芸術の森美術館コレクション選「佐藤武展―停止する追想―」、札幌美術展「パラレルワールド冒険譚」(2011年)、目で楽しむ音楽展(2015年)など、多くの展覧会に出品。
2009年、紺綬褒章を受章した。
上記内容は刊行当時のものです。