アルペンスキー競技における技術・戦術指導 初級者及び中級者を対象とした教授プログラムによる実証的研究

一般

アルペンスキー競技における技術・戦術指導 初級者及び中級者を対象とした教授プログラムによる実証的研究

近藤雄一郎(著)

定価
5,028円(本体4,571円+税10%)
ISBN
9784891152833 C3075
仕様
A4判/276頁/並製
発売日
2013年9月11日
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在庫なし

内容紹介

少子化によるアルペンスキー競技者の減少が懸念される現在、優秀な選手輩出のためにも、普遍的で系統的な指導理論の確立が求められている。しかし、優れた指導者の指導方法は、高い競技実績や長年の指導経験に基づく場合が多く、追試・実践することが難しい。


そこで本書は、運動学習理論や教授学的理論からアプローチした科学的な指導理論の構築を目的とし、初級者及び中級者を対象とする大回転種目の指導理論を展開。運動のメカニズムや構造の分析などをもとに技能レベルを区分した後、指導理論に基づいた教授プログラムを作成した。実施された実験授業とその結果から、指導理論の課題と展望を考察、報告している。

目次

はじめに


序章
第1節 課題の所在
第2節 本研究の目的と方法


第1章 アルペンスキー競技における技術・戦術
第1節 スキーにおけるターン運動のメカニズム
第2節 スキーのターン運動における局面構造
第3節 アルペンスキー競技の技術的特質
第4節 アルペンスキー競技における技術・戦術構造
第5節 アルペンスキー競技大回転種目における技術の質的発展構造と技能レベル区分


第2章 アルペンスキー競技大回転種目における初級者及び中級者を対象とした指導理論
第1節 指導目標
第2節 指導内容
第3節 教材の順序構造
第4節 教授の方法
第5節 授業の評価
第6節 アルペンスキー競技大回転種目における初級者及び中級者を対象とした教授プログラム


第3章 アルペンスキー競技大回転種目における初級者及び中級者を対象とした実験授業
第1節 実験授業の概要
第2節 実験授業の結果及び考察


終章
第1節 本研究のまとめ
第2節 本研究の成果
第3節 今後の課題と展望


補章 運動学習における認識と習得―主として運動学習における認識的側面の位置づけに関して―
第1節 体育科教育における認識問題に関する先行研究の成果と課題
第2節 運動学習における「わかる」と「できる」に関する諸問題
第3節 運動学習における認識過程の意義
第4節 運動学習における認識内容
第5節 運動学習における認識方法
第6節 運動学習で形成すべき認識能力


本書の引用・参考文献一覧
あとがき

著者紹介

近藤雄一郎(こんどう・ゆういちろう)…1983年群馬県生まれ。北海道浅井学園大学(現:北翔大学)生涯学習システム学部卒業後、2012年に北海道大学大学院教育学院教育学専攻博士課程修了。現在は同大学院教育学研究院で専門研究員として勤務。教育学博士。
幼少のころからスキーに親しみ、小学校3年生の時にアルペンスキー競技に出会う。大学卒業を機に選手を引退、北海道大学大学院でアルペンスキー競技に関する研究を進める傍ら、2006年からは北翔大学スキー部の外部コーチも務めている。

上記内容は刊行当時のものです。