内容紹介
財政難を抱え、北海道は今、大きな変革の必要に迫られている。
今こそ「陳情行政」から脱却し、北海道ならではの発想「北海道スタンダード」を掲げ、
独立の気概を持った自立を目指すことが必要ではないか。
北海道人として、またキャスターとして北海道の現状を深く見つめてきた著者が、
観光、農業、地域医療をはじめとした12の分野の「北海道スタンダード」を提言。
各分野の俊秀18名と討論を繰り広げ、「北海道が今すぐやらなければならないプラン」を熱論する。
〈おもな対談者〉※経歴はいずれも取材当時のもの
寺島光一郎(北海道町村会会長)、大西雅之(鶴雅グループ代表)、曽我野秀彦(日本銀行札幌支店長)、
松岡市郎(東川町長)、江口克彦(元PHP総合研究所代表取締役社長・参議院議員)、
ほか13名
目次
はじめに――変える気概と覚悟
New Design 1.観光
「観光立国・北海道」を実現――「観光予算」は、自力でつくり出そう
全国最低レベルの「六億円」を「三〇億円」に増やす方策
・アベノミクスに助けられた北海道の観光産業
・「観光は国家の戦略産業」が世界の新潮流
・「さっぽろ雪まつり」と映像がコラボした新しい観光像
・日本人観光客を、いかにして北海道に呼ぶか
・団体客から個人客への転換
・「北海道新幹線開業効果」への疑問
・日本初の「一人一〇〇円の観光税」
・富山県の「北陸新幹線開業対策費」は青天井
・失われた一〇年――規模拡大の落とし穴
・人口減少問題は、観光が救う
・北海道の観光は「五〇〇〇億円の輸出産業」に
・「食いつぶす観光」から「お金が取れる観光」へ
New Design 2.麻栽培
雇用を創出!「麻」が北海道を救う
「北海道発の新産業」を興そう――行政は重い腰を上げよ!
・「麻」は北海道の基幹作物になる
・「麻栽培」で、耕作放棄地が甦る
・ベンツの車内に、麻素材が使われている
・「ヨーロッパに学べ」――麻解禁の欲求高く
・「北海道発の麻製品」を生み出していこう
・北海道は、フィンランド並みの「独立国家」になれる
・「麻は北海道の生きる道なんだ!」
New Design 3.農業
安心・安全、良質――「北海道スタンダード」で世界と戦おう
「稼げる農業」への構造転換、その方策とは?
・豊富な素材が「加工食品」として生かされていない
・「減反」は、耕作放棄地を増やす
・「自給率」よりも「自給力」
・しっかりしたブランドづくり――稼げる農業へ
・TPPで、日本は「ハーモナイズアップ原則」を掲げよ
New Design 4.行政改革
地域主権の競い合い――北海道を「四分割」に再編
「一四支庁」復活――行政運営は地域の人に任せよう!
・変えられない北海道、変わらない北海道の根源
・道州制で、北海道から「町村」が消える
・北海道人らしい「攻めの道政」を!
・過疎地域だから、製造業が進出してくる時代
・逆境にあって、地域を奮い立たせるのが行政の役割
New Design 5.地域医療
北海道から「医療過疎」をなくそう!急げ、「地域包括ケアシステム」の構築を
「地域医療」の充実は「行政力」に懸っている
・「地域医療」は、まちづくりの重要なインフラ
・「在宅医療」の理想と現実
・「僻地医療」の「やりがい」とは何か
・地域の医師を生かすも殺すも住民しだい
・開業医どうしの連携――「僻地医療」を支える法
・「一次産業の衰退」と「医療過疎」は同時進行
New Design 6.地域福祉
介護職員に、「処遇改善補助金」制度の創設を
「超老老介護」の「越冬問題」にも斬り込む
・「地域福祉」が民間に丸投げ
・浮上する「介護難民」問題
・「札幌スタンダード」「小樽スタンダード」の地域福祉
・札幌は「まちづくりセンター」を廃止せよ!
・介護職員の給料が安すぎる!だから……
・介護職員の待遇は公務員並み――北欧の場合
・除雪予算を「ホームヘルパーの雪かき」に回せ
・道職員採用に、「社会福祉士」枠を
New Design 7.経済
北海道の一〇年後――「人ロ減少・高齢化対応のビジネスモデル」を輸出
「負」のところに「ビジネスの種」が転がっている
・北海道の成長戦略は、何か
・収入少なく、支払いが多い道財政
・「北海道物産展」は、何のためにやっているのか
・「役場自体が産業」になっている町村
・非正規雇用が多い観光業――成長産業になれない原因
New Design 8.会計制度
「企業と同じ会計方式」で「財政再建」のストーリーを書け!
借金の山を築く現行の「会計制度」の仕組み
・財政危機を見えなくする会計制度
・国がお金を出す直轄事業に隠された借金の山
・道職員の給与カットは不要だった?
・北海道の独立は、「会計制度改革」から始まる
New Design 9.下水道経営
下水管は不要!?持続可能な「水システム」を築く
北海道から始める循環型社会のモデルづくり
・迫りくる「下水道破綻」の危機
・屎尿が貴重な財産になる
・北海道で始めよう!循環型「サヘルモデル」の実験を
New Design 10.空港国際化
アジアをターゲット!新千歳空港を「国際空港」に
併せて、バス中心の二次交通網の整備を提唱!
・「国際化」ができていない新千歳空港
・空港と道路を組み合わせた高速道路のネットワーク化
・丘珠空港の使い方
New Design 11.シップリサイクル
「廃船解体」の事業化!室蘭の「技術力」を生かして
見直そう!「港湾力」も「ものづくり力」も
・「シップリサイクル」は、環境都市・室蘭に適している
・天然の良港・室蘭港を物流の一大拠点に
・「あるもの」を活用して「水素エネルギー基地」に!
New Design 12.サマータイム制
「サマータイム制」導入――世界経済が北海道から動き出す
北海道人が「自主独立」の気概を取り戻すための最大の一手!
・たった一つの変革で、すべてが変わる
・「自主独立の気概」で退路を断って事に臨め
・芸能人に、北海道でうろうろしてもらうのはどうか
・北海道知事に「呼び水経営」ができるか
おわりに――「変えよう!変わろう!北海道!」に、皆さんと踏み出すために
著者紹介
佐藤のりゆき…キャスター、北海道大学客員教授。
毎週土曜日、HBCラジオ「大人のラジオ 土曜は朝からのりゆきです」キャスターを務める。
北海道札幌北高等学校、北海学園大学法学部卒。1972年HBC入社。1994年北海道初のフリーキャスターに。UHB「のりゆきのトークDE北海道」のキャスターを18年続ける。
2013年「北海道独立研究会」設立、主宰する。
著書に、『「脱パンツ」健康法』(丸山淳士との共著/祥伝社・1991年)、『のりゆきのこれがエッセイ?』(中西出版・1995年)、『のりゆきの近未来経済』(吉見宏ら監修/北海道新聞社・2003年)、『のりゆきの痛快放談』(柏艪舎・2012年)などがある。
上記内容は刊行当時のものです。