改訂版 二笑亭綺譚

一般

改訂版 二笑亭綺譚

式場隆三郎、柳宗悦、谷口吉郎、五十嵐太郎(著)

定価
3,300円(本体3,000円+税10%)
ISBN
9784891154103 C0095
仕様
AB判/137頁/並製
発売日
2022年5月16日
Amazonへ

内容紹介

“私は私の信念によって、やったのだ”


精神科医であり、生涯におよそ200冊におよぶ著書の執筆をはじめ、芸術や民藝運動など多岐にわたる活動に精力的に携わった式場隆三郞。
その文筆活動のうち、昭和14年の初版以後、度々復刊されてきた作品に『二笑亭綺譚』がある。
実在した奇妙な建築「二笑亭」と、その主人の人生を詳らかに描き、読み継がれてきたこの作品が、著者が熱望しながらも未発表となり、その後失われていた木村荘八の挿絵と、当時の資料の発見により新装版として蘇る。
※本書は『決定版 二笑亭綺譚』(今野書房、昭和40年)の章立てを一部変更して採録し、書下ろしを加えて構成。英文抄録は割愛した。


※この本は『二笑亭綺譚』(ISBN 9784891153755)の巻末の後見返しに、【付録】として本文中の挿絵の一覧と説明を付け加えたものです。

目次

二笑亭綺譚 ―― 式場 隆三郎
発端・電話事件 / 赤木城吉小伝 / 二笑亭の由来
異様な外観 / 不思議な間取 / 黒板に残された文字
節孔窓 / 和洋合体風呂 / 九畳の間 / のぼれぬ梯子
遊離した厠 / 鉄板の目隠し / 土蔵裏の祠 / 天秤堂
使えぬ部屋 / 巨大な擂木 / 二笑亭主人語録
病気の診断 / 芸術としての二笑亭 / 生活の反省


二笑亭後日譚 ―― 式場 隆三郎
跋 ―― 柳 宗悦
二笑亭の建築 ―― 谷口 吉郎


  『二笑亭綺譚』(三笠書房、昭和31年)の追記
  『決定版 二笑亭綺譚』(今野書房、昭和40年)のあとがき


繰り返し、再発見される二笑亭 ―― 五十嵐 太郎
作者紹介・編集後記

著者紹介

式場隆三郎(しきば・りゅうざぶろう、1898-1965)…精神科医。
新潟県中蒲原郡五泉町(現・五泉市)出身。新潟脳病院、静岡脳病院等を経て千葉県市川市に国府台病院(現・式場病院)を創設。ゴッホやロートレックら芸術家の研究や普及活動、山下清の後援活動、医学書等の文筆活動にも精力的に携わった。また、柳宗悦が先導した民藝運動に草創期から関わり、同志として尽力した。
五十嵐太郎(いがらし・たろう)…東北大学大学院工学研究科教授。
1967年フランス・パリ生まれ。東京大学工学部建築学科卒業、同大学大学院修士課程修了。博士(工学)。2008年ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展日本館コミッショナー、2013年あいちトリエンナーレ芸術監督を務めるほか、建築をテーマとした展覧会を監修。
著書に『日本建築入門 伝統と近代』(筑摩書房、2016年)、『現代日本建築家列伝』(河出書房新社、2011年)、『被災地を歩きながら考えたこと』(みすず書房、2011年)ほか。
〔挿絵〕木村荘八(きむら・しょうはち、1893-1958)…洋画家。
東京市日本橋区吉川町(両国広小路)に生まれる。明治期からの東京風俗や芝居を題材とした作品を多く描いた。1923年以降、「たけくらべ」(樋口一葉)、「濹東綺譚」(永井荷風)、「霧笛」(大佛次郎)ほか多くの挿絵を制作し、近代挿絵史に大きな功績を残した。

上記内容は刊行当時のものです。