内容紹介
「この会は、特にあたしは、話す人の数だけ立派な物語があるって信じてやってますから。」
架空の相談室で交わされる介護員と相談員の「誰にも言えない、言わない」思いの数々。
日常詩からはじまる告白と対話はこれからも続いていく。
介護員の生きざまを見つめてきた元介護施設長から届いた28編のフィクション詩誌物語。
※この物語はフィクションです。
目次
第1話 横から目線
第2話 古ネコの恩返し
第3話 本的介護業務
第4話 反戦詩の朗読
第5話 学院のマドンナ
第6話 介護オンナの道
第7話 老いを自覚する職員
第8話 口こわばる青年
第9話 若き詩人
第10話 施設をめぐる風景
第11話 ユートピア
第12話 老いを介護する若者
第13話 ぶさかわプリかわ
第14話 レディ ダイデイ(淑女の死んだ日)
第15話 老いた資格受験者
第16話 父の日
第17話 母
第18話 「まだ……」を繰り返す新人
第19話 戻って来た親
第20話 うっせい上司
第21話 くずれゆく楽園
第22話 最強の女
第23話 ドタバタ
第24話 どもこもないわ
第25話 私の彼は左巻き
第26話 無力なおとこ
第27話 共同生活の破綻
第28話 歩どまり
著者紹介
北岡けんいち(きたおか・けんいち)…医師
1946年北海道小樽市生まれ。
介護老人保健施設の勤務を長年経験、介護員の生き様を見つめた著書多数。
上記内容は刊行当時のものです。