内容紹介
2021年3月、北海道旭川市で戯曲「旭川青春グラフィティ ザ・ゴールデンエイジ」の本公演が行われた。
大正末期から昭和初期にかけての旭川の青春群像を、市民から公募したキャストで演じる歴史市民劇である。
旭川の住民劇は、1923(大正12)年に旭川文化協会が行った演劇公演に遡る。
2度目は1990(平成2)年の「演劇冒険隊」の取り組みで、今回で3度目の挑戦となった。
なぜ、この舞台は実現できたのか?
多くの人の熱意が集まり再び市民芸術を芽吹かせた、
旭川市民劇30年振りの復活と感動の軌跡を克明に記録した。
目次
旭川歴史市民劇上演を終えて
・旭川歴史市民劇実行委員長/原田 直彦
詩のマチ、演劇のマチ、文化のマチ旭川をコロナから取り戻す。
・詩誌「フラジャイル」代表/柴田 望
はじめに
第1部 旭川歴史市民劇の記録
旭川と住民劇
座談会・旭川歴史市民劇を振り返る
本公演までの軌跡
それぞれの思い
個性豊かなキャスト
追悼 菅野浩さん 星野由美子さん
公演記録とキャスト・スタッフ
実行委員会と事務局
Special Thanks
旭川歴史市民劇テーマ曲「ミライトソラト」
第2部 脚本
第3部 歴史解説
実在の登場人物
劇中のトピック
エピグラフ
劇中歌
あとがき
主な参考文献
歴史解説掲載図版一覧
著者紹介
那須敦志(なす・あつし)…1957年12月、旭川生まれ。
家の裏を流れる牛朱別川の堤防から眺めた大雪の山並み、そして夕日に輝く旭橋が原風景だった。中央小学校、常盤中学校、旭川北高校に通う。1982年、明治大学文学部文学科(演劇学専修)を卒業し、NHKに入局。道内各地の放送局や東京の放送センターにおいて、取材およびニュース番組の制作を担当したあと、2010年4月から4年間、旭川放送局長を務める。このころから故郷旭川の歴史について興味を持ち始め、ブログやセミナー、講演など、さまざまな形で情報発信に努める。
著書に「知らなかった、こんな旭川」(2013年、NHK旭川放送局編著)、「“あの日たち”へ~旭川・劇団『河』と『河原館』の20年~」(2016年)がある(いずれも中西出版)。ブログ「もっと知りたい!旭川」で、郷土史情報を発信中。
上記内容は刊行当時のものです。