北村清彦教授北大退職記念論集 アートと、そのあわいで

一般

北村清彦教授北大退職記念論集 アートと、そのあわいで

北海道大学芸術学研究室(編)

定価
5,500円(本体5,000円+税10%)
ISBN
9784891153960 C3070
仕様
A5判/421頁/並製
発売日
2021年5月27日
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内容紹介

芸術をめぐる5つのトポス
――北海道、歴史、ミュージアム、批評、
そして学問的方法の向こうがわへ


美学、芸術解釈学などで北海道の芸術界を支えてきた、北海道大学大学院芸術学研究室の北村清彦教授の退職を機に作られた、美術をめぐる5つの視点による論集。

目次

アートと、そのあわいで ―序にかえて―


【特別掲載】
北海道大学芸術学研究室一五周年記念
芸術学研究会「芸術学をめぐる4つのC」
「問題提起」〈鈴木幸人〉


第一章 芸術と場所(性)
・場所の表象―北海道「の」美術、再考〈松山聖央〉
・神田日勝の制作方法、試論―収集された作品図版から〈川岸真由子〉
・異郷を描く─川上澄生の北海道時代〈立石絵梨子〉
・居串佳一《静夜》について〈野田佳奈子〉
・奉納大絵馬の図様における地域性―「神功皇后図」大絵馬を例に―〈佐藤加奈〉
・大地を切り取る―札幌芸術の森野外美術館がそこにあるということ〈梅村尚幸〉
・「アーティスト・ユニオン 北海道シンポジウム」と旭川の美術〈門間仁史〉
・蓮月と松浦武四郎―京と蝦夷、文化・情報の邂逅〈白石恵理〉
・ロバート・スミッソンの「場/サイト」論における「穴」の意味〈浅沼敬子〉
・サハリン美術の形成―ジョージア出身の画家 ギヴィ・マントカヴァについて〈谷古宇尚〉


第二章 歴史という方法
・川崎正蔵と池長孟―神戸ゆかりのコレクターと私立美術館〈石沢俊〉
・蝦夷と鬼門―蠣崎波響筆《夷酋列像(いしゅうれつぞう)》に見る祈願―〈春木晶子〉
・茗讌時代の雅交と蒐集―近代数寄者・住友春翠の場合〈竹嶋康平〉
・清拙正澄墨蹟「与鏡空浄心偈頌」にみられる雲母刷り装飾について〈橋本遼太〉
・紀州草堂寺の伊藤若冲作品と『関南集』〈袴田舞〉
・狩野秀頼《神馬図絵馬》と狩野重信《繋馬図絵馬》の位置づけについて─《繋馬図絵馬》の展開に関する試論〈角野広海〉
・「博物館」からの脱却?―R・シュトラウスのオペラ演出をめぐる議論―〈大矢未来〉
・小磯良平とキュビスム―小磯芸術における戦後の抽象表現の発展過程について〈高橋佳苗〉
・クールベのアカデミズム? サロンに向けた海景画制作をめぐる試論〈高野詩織〉
・聖母の死とフランシスコ会 アッシジ、サン・フランチェスコ聖堂上院 アプス「マリア伝」より〈岩田葉子〉
・抽象絵画の二人の先駆者カンディンスキーとクプカの色彩論の比較─色彩の作用について〈大谷明子〉
・ディエゴ・ベラスケスと宮廷コレクション―キュレーションとしての絵画制作〈山田のぞみ〉
・世紀末ウィーンの歴史意識にみる点と線〈西田兼〉


第三章 解釈としての展示、ミュージアム
・物語を編む─現代美術展のキュレーションについて〈樋泉綾子〉
・「ファッション」展のこれまでとこれから〈廣田理紗〉
・テオ・ヤンセン展に関する一考察─美術館での展示がもたらすもの─〈坂本真惟〉
・郡山の美術「今昔秘話展」─所蔵品と郷土の美術に光を当てる〈田中有沙子〉
・偏見/決意〈奥田浩貴〉
・既製品と芸術空間―クルト・シュヴィッタースと笹本晃作例の比較―〈佐々木蓉子〉
・長沢芦雪筆「龍図襖」(西光寺蔵)の解釈としての展示〈藤岡奈緒美〉


第四章 批評と哲学
・分析美学的議論の手法─Peter Kivyの論文“Paraphrasing Poetry”を用いて〈伊藤佐紀〉
・近代美学と批評における「距離」の変遷〈郡田尚子〉
・ルイジ・パレイゾン『ドストエフスキー』─文学作品を通した宗教的体験の受容〈片桐亜古〉
・語られるソクラテス─プラトン『饗宴』における「報告的語り」に着目して─〈里中俊介〉
・試論 大岡信の美術批評〈松﨑なつひ〉
・ドゥルーズ『シネマ』と現象学─イマージュ・知覚・想像―〈大石和久〉
・「かっこいい」は、かっこ悪い─失われた「らしさ」を求めて〈春木有亮〉


第五章 学的方法を超えて
・世界を物語り続ける─いとうせいこうさんの仕事から〈秋庭史典〉
・わからなければ無価値─広告制作の現場から─〈鈴木拓磨〉
・公共メディアが文化を伝えるとは─イベントというツールを通して―〈朝妻千智〉
・特集・美術のちから─コロナ禍における美術と社会をつなぐ試み―〈吉田公樹〉
・芸術学を灯(ともしび)に〈新井円〉
・「二重のよろこび」─一七世紀フランスの絵画愛好家と絵画談義―〈今村信隆〉


第六章 芸術と思索
・芸術と思索〈北村清彦〉
・履歴と業績 北村清彦


執筆者一覧

著者紹介

※各論の執筆者は目次にある題名の後に記載されています。

上記内容は刊行当時のものです。