内容紹介
1876(明治9)年、道都となった札幌の南に位置する「真駒内」は、クマイザサに覆われ、野草が人の背より高く生い茂った原生林だった。
その真駒内を開拓使の「牧牛場」として選定したのが“お雇い外国人”エドウィン・ダン。以来、牧牛場設置や牧草育成のため、真駒内の開墾は急速に進んだ。
それから150年、様々な人々に承け継がれ、拓かれてきた真駒内地域の変遷を「エドウィン・ダンの会」代表が執筆。ダン来訪の最初期から「ダン後」、戦後のアメリカ軍進駐の頃、冬季オリンピック札幌大会の選手村建設から現在までと、地域の歴史の流れを見渡すことができる。
2002年刊行の『真駒内物語』(北海道新聞社)をベースに、発見された新資料を加えながら「ダン来真駒内150年」を記念して完成した一冊。
目次
はじめに
第一章 エドウィン・ダンと真駒内のこと
エドウィン・ダン / 真駒内に至るまでのダン / ダンの開墾 /
用水路 / 駆除されたオオカミ / 開拓使廃止 /
牧牛場の外の真駒内
第二章 ダンが去った後の真駒内
ダンが去って町村金彌 / 町村敬貴、モーテン・ラーセン /
定山渓鉄道が走る / 大正から昭和の初め頃 /
戦前・戦中の真駒内
第三章 敗戦後の真駒内
敗戦、アメリカ軍進駐、戦後の真駒内 /
キャンプ・クロフォード /
キャンプ建設 / アメリカ軍のために、兵舎、家屋ばかりでなく /
憧れのアメリカ村 / 基地と共生、そして… /
キャンプ・クロフォード撤収後
第四章 変わりゆく真駒内
アメリカ軍が引き揚げた後 / 返還後の広大な土地 /
いよいよ団地が / 変遷または混沌
第五章 真駒内とオリンピック
冬季オリンピック札幌大会への道程 / オリンピックの準備 /
たくさんの思い出 冬季オリンピック札幌大会
第六章 ダン来道から一〇〇年の歳月
エドウィン・ダンから一〇〇年の歳月 /
72冬季オリンピック札幌大会後
第七章 真駒内のこれから
真駒内の姿 / あらためて、ダン記念館のこと /
彫刻家・峯 孝 /
ダンかるた /『ダンかるた』その後 / 南区誕生五〇周年 /
市制100年、区制50年を超えて、真駒内の歴史をもっと /
基本は平和都市・札幌
第八章 ダンは再来道していた?
まさか、ダンは再び来道したか /ダン公園の花水木
おわりに
〈参考文献〉
著者紹介
谷代久恵(やしろ・ひさえ)…1946年、稚内生まれ、札幌育ち。
進学、就職、結婚、子育て途中まで東京で。その後予期せぬUターンで1980年から札幌・真駒内の公団住宅(現・UR住宅)に住む。旧姓で地域のミニコミ紙やタウン誌の取材・編集。退職後、フリーランスで記者の仕事の傍ら2002年『真駒内物語』(北海道新聞社刊)を執筆。
現在、真駒内・五輪団地自治会長、「エドウィン・ダンの会」代表、「札幌SP(模擬患者)グループ」代表。
上記内容は刊行当時のものです。