内容紹介
北海道のSTVラジオで毎週日曜午後5時に放送されている「ほっかいどう百年物語」を、STVラジオ開局40周年を記念し書籍化した一冊。
榎本武揚や松浦武四郎をはじめ、晩成社を興した十勝開拓の祖・依田勉三、定山渓温泉を発見した修行僧・美泉定山など、北の大地で繰り広げられた38の物語が収録されている。
※ラジオ放送は2019年9月に終了しました。
目次
榎本武揚…激動の幕末に蝦夷地共和国誕生のロマンを追い求めた
松浦武四郎…蝦夷地を北海道と名づけた探検家
黒田清隆…北海道の原点を築いた第3代北海道開拓長官
島義勇…札幌の町を碁盤の目に区画整理した初代開拓使判官
岩村通俊…ススキノに遊郭を作った2代目開拓使判官
村橋久成…サッポロビールの前身、開拓使麦酒醸造所の建設責任者
高田屋嘉兵衛…江戸時代後期に函館を拠点に北方漁業で活躍した商人
美泉定山…定山渓温泉を発見した岡山県出身の修行僧
ウィリアム・スミス・クラーク…「少年よ、大志を抱け」で有名な北海道のシンボル的な人物
ホーレス・ケプロン…黒田清隆に熱望され来道した北海道開拓構想の推進者
エドウィン・ダン…ケプロンに見いだされ北海道の農業開発に大きく貢献
新渡戸稲造…札幌農学校卒業後、教育を通して多くの若者に影響を与えた
石川啄木…岩手県出身の天才詩人で、北海道放浪後27才で夭逝
月形潔…月形町にあった樺戸監獄の初代典獄(現在の刑務所長)
荻野吟子…明治時代、我が国初の女性医師となり瀬棚町に医院を開業
依田勉三…静岡県伊豆出身で晩成社を興した「十勝開拓の祖」
渡辺カネ…依田勉三らとともに、十勝開拓に一生を捧げた女性
中村千幹…富良野の地を原始林から開拓した「富良野市のコロンブス」
丹羽五郎…福島県出身、現在の瀬棚郡北桧山町丹羽地区で町づくりに貢献
今井藤七…北海道を代表する百貨店、丸井今井デパートの創始者
佐藤昌介…北大初代総長、札幌農学校でクラーク博士の教えを受けた1期生
サラ・クララ・スミス…現在の北星学園を創設したアメリカ人女性宣教師
浅羽靖…北海道有数の歴史を持つ北海高校初代校長
有島武郎…ニセコ町の有島農場を小作人に解放した、白樺派の代表的な小説家
木田金次郎…有島の小説「生まれいづる悩み」のモデルとなった漁師画家
知里幸恵…アイヌの叙事詩「アイヌ神謡集」を残したアイヌ民族最大の女流詩人
吉良平治郎…釧路町で郵便配達人として責務を全うし殉職したアイヌ民族
中山久蔵…北広島市島松町で北海道で初めて寒冷地稲作に成功
黒沢酉蔵…雪印乳業の創設者で北海道の酪農振興の基礎を作る
竹鶴政孝…ニッカウヰスキーを興し、日本のウィスキーの父
松浦カツ…美深町の児童養護施設「美深育成園」の創設者
ビクトル・スタルヒン…日本プロ野球界初めての外国人選手で我が国初の300勝投手
三松正夫…昭和新山誕生の全てを記録し続けたアマチュア火山学者
神田日勝…鹿追町で農業を営みながら絵を描き続けた農民画家
武田斐三郎…幕末の蘭学者で函館奉行所に仕えた五稜郭の設計者
岩元悦郎…障害者教育に全てを捧げた帯広盲学校の初代校長
菊地トメ…「北見のおばば」と呼ばれた北見国鉄職員独身寮の寮母
繁次郎…江戸から明治にかけて江差の鰊漁場で生まれた民話の主人公
著者紹介
[STVラジオ ほっかいどう百年物語 制作スタッフ]
構成作家…佐々木信恵/ディレクター…永井茂夫/プロデューサー…坪内弘樹
ナレーター…三上勝由、岡田雅夫、工藤みき、藤原俊和、奈良愛美
上記内容は刊行当時のものです。