木村 瑞穂 編
定価:¥1,200+税
ISBN978-4-89115-381-6  C0036
四六判/181頁/並製
[2020年7月刊行]

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概 要

ひきこもりだって千差万別。
ひきこもりつつもひきこもらず、現実逃避と現実直視とを行きつ戻りつ20年。
サクセスストーリーでも克服ストーリーでもない。
色んな人たちが色んな角度から支えあい、一緒に生きた記録です。

札幌市の社会福祉法人で事務長を務める木村さんは、自らを「ひきこもり」と語ります。
その木村さんを中心に、日々障がいと生きる人々の姿を、
施設を利用し育った子どもたちやお母さんたち、それを支える職員さんたちが、
ざっくばらんに語り合いました。

目 次

社会福祉法人「麦の子会」とは

00 プロローグ
木村事務長と麦の子会

01 木村事務長と古家統括部長
『自己皇帝感』

02 むぎのこの子どもたちと木村事務長
スペシャルな幼なじみたちと

03 むぎのこのお母さんたちと木村事務長
支えられたり支えたり

04 同僚と木村事務長
誰かが変な時は誰かがまとも

05 北川園長と木村事務長
人と共に、人のために

あとがき

本文より

まえがき
 社会福祉法人「麦の子会」とは

 社会福祉法人「麦の子会」は、児童発達支援センター「むぎのこ」を核に児童発達支援事業・日中一時支援事業・ショートステイ・ホームヘルプ事業・里親ファミリーホームなどを展開するほか、ここで育ち、成人となった子どもたちのための事業としてグループホームの運営・生活介護事業・就労移行支援事業等を行っています。
 麦の子会は、一九八三(昭和五八)年、学生有志が教会にスペースを間借りし、無認可の通園センターとしてスタートしました。一九九六(平成八)年には社会福祉法人となり、発達に困難のある子どもとその親たちに家族のように寄り添いながら支援を行っています。また、ここで支援を受けてきた子どもたちの親が、今は麦の子会の職員として働いています。
 子どもたちへの支援事業では、「発達支援」「相談支援」「家族支援」「地域支援」という四つの柱を中心に支援しています。
「発達支援」は、目が合わない・抱っこを嫌がる・多動であるなど、発達に心配のある〇歳・一歳児を受け入れ、むぎのこ発達クリニックと連携して、早期発見・早期療育に取り組んでおり、児童発達支援センターむぎのこ等で療育しています。
「相談支援」では、親を対象に、グループカウンセリング・個人カウンセリング・ピアカウンセリングを行っています。
「家族支援」は、ホームヘルパーの派遣やショートステイ入所、ドアツードア送迎を行っており、兄弟のための保育園もあります。
「地域支援」としては、障がいのある子どもと家族を地域で支えることができるように、機関同士の協力関係をつくり、他のデイサービスへの訪問や職員研修の受け入れも行っています。
 また、学齢期の支援では、在籍学校と連携して、放課後等デイサービス・精神科デイケアなど、不登校児童のための取り組みを行っています。
 子どもたちだけではなく、青年期と成人期の支援も行っており、生活介護事業のハーベストガーデンでは、登山や浜の散策・ソフトボール・畑作業など、若者らしい生活をしながらパンの製造・外販・食器洗い・調理と作業を行い、地域で自立して暮らすための支援を行っています。
 麦の子会は、職員たちと家族がともに力を合わせて今日まで歩んできましたが、最初に出会った子どもたちは大人になり、ケアホームに入って元気に働いています。
 この本は、そんな麦の子会で事務長として働く木村瑞穂さんを中心に、施設を利用し育った子どもたちやお母さんたち、それを支える職員たちが、ざっくばらんに語り合い、障がいと向き合う日々の姿を綴っています。

木村 瑞穂

プロフィール

木村 瑞穂(きむら・みずほ)
1969年生まれ。
ふとしたきっかけで社会福祉法人麦の子会と出会い、臨時職員として就職。
正職員を経て、現在は事務長を務めている。

上記内容は本書刊行時のものです。