名称未設定-2杉山 四郎 著
定価:¥1,200+税
ISBN978-4-89115-333-5  C0021
B6判/251頁/並製
[2017年1月刊行]

order-1

試し読み

概 要

“北海道の名づけ親”松浦武四郎。
幕末に活躍したこの探検家は、6度にわたり蝦夷地の探査を行い、当時の実情を今に伝える詳細な記録を残した。
その道程を追うように建てられた碑を求め、北海道各地とサハリンへ赴き、碑や碑文全文を記録。
後世の人々が碑に刻んだ松浦武四郎の旅には、調査を支えたアイヌ民族の人々の姿があった。
2003年に初版刊行、その3年後に増補改訂版が発行された同書を、松浦武四郎碑に焦点を合わせスリム化。
前著への補筆・訂正、新たに建立された碑の記録を加え、装いも新たに約10年ぶりに刊行する。

目 次

新版の発刊にあたって

序章 三〇を越える武四郎碑

第一章 七つの碑をもつ空知地方
北村[現・岩見沢市] /砂川市/芦別市/新十津川町/長沼町

第二章 北海道各地の碑を訪ねる
厚真町/釧路市/上富良野町/仁木町/下川町/士別市
平取町/京極町/江差町/千歳市/浜中町/音更町
清水町/新得町/天塩町/音威子府村/美深町/小平町
留萌市/増毛町/倶知安町/(ニセコ町)/神恵内村
雨竜町/大成町/八雲町/中札内村/富良野市/北見市
女満別町[現・大空町]/美幌町/斜里町/羅臼町/弟子屈町
阿寒町[現・釧路市]/中川町/音威子府村/名寄市/士別市
中川町・音威子府村・名寄市・中川町/浦臼町/北見市
弟子屈町/(音威子府村)/静内町[現・新ひだか町]/(音威子府村)
猿払村/稚内市

第三章 サハリンの碑を訪ねる

第四章 碑以外の「碑」
洞爺村[現・洞爺湖町]/上川町/厚真町/仁木町/砂川市/釧路市
(福島町)/音威子府村/生田原町[現・遠軽町]

第五章 碑・「碑」の分析
分布図/建立年代/探検路と碑の建立/分類

終章 アイヌ民族の功績を称える
記さ(刻ま)れたアイヌ民族の行動・人名/武四郎が記録したアイヌ民族
民族の復権をめざして

あとがき

本文より

新版の発刊にあたって

 増補・改訂版の発刊(二〇〇六(平成十八)年八月四日)から、十年四ヵ月が経過した。
この十年四ヵ月間に、松浦武四郎を対象とする碑(「武四郎碑」と呼ぶことにする)が四碑建立された(古い順に、稚内市・猿払村・遠軽町・新ひだか町)。かつ、建て替えられた碑が一碑(だけだと思う)ある(音威子府村)。これらの碑の存在を知った時、私は、正面に刻ま(書か)れた碑名以上に碑文に何と刻ま(書か)れているか、ワクワクする想いを抑え切れなくなった。さっそく出向く計画を立てた。
また、増補・改訂版に補筆すべき箇所が一ヵ所(上富良野町)、訂正すべき箇所が三ヵ所(砂川市・中札内村二ヵ所)ある。この際それらを書き加(替)えることにした(まだあるかと思うが…)。以上が新版を発刊する理由であるが、もう一つ、武四郎碑と直接関わらない部分(特に後半部分)を思い切って削除することにした。少しでもスリムにするので、北海道を探検(旅)する時携行して欲しい、と思っている。

プロフィール

杉山四郎(すぎやま・しろう)
1947(昭和22)年、小樽市の生まれ。
1972(昭和47)年、北海道教育大学札幌分校を卒業。道立高校5校で36年間教鞭を執り、この間、芦別市・歌志内市・岩見沢市・苫小牧市に居住。現在は岩見沢市に在住し、札幌学院大学に勤務。岩見沢市で「アイヌ語教室」開設。
札幌郷土を掘る会通信会員・岩見沢九条の会会員。

著書に『私の民衆史』(正・続・続々)・『古老が語る民衆史』(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)(いずれも、みやま書房刊)、『歌志内の石碑・石佛を訪ねて』・『歌志内の開拓と鉄道』・『歌志内のむかしばなし』(第1集~第4集)・『古老が語る歌志内』(いずれも、歌志内歴史資料収集保存会刊)、『語り継ぐ民衆史』(正・続)(いずれも、北海道出版企画センター刊)、『武四郎碑に刻まれたアイヌ民族』・『新版アイヌ民族の碑を訪ねて』(いずれも、アイヌ文化振興・研究推進機構助成)、『空知・アイヌ民族の足跡』(正・続)・『眼で見るアイヌ民族の足跡』・『あるカッケマッのこと』・『南空知の人々』(いずれも自費出版)、『アイヌモシリ・北海道の民衆史』(正・続)(いずれも、中西出版刊)など。

上記内容は本書刊行時のものです。