9784891153205杉山 四郎 著
定価:¥1,300+税
ISBN978-4-89115-320-5  C0021
A5判/146頁/上製
[2016年2月刊行]

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概 要

アイヌモシリ・北海道の歴史を底辺で支えて来たのは、どういう人々(働き手)か。
この問いの答えを求め、30数年にわたり、北海道各地で建てられた碑を訪ね歩いた記録『アイヌモシリ・北海道の民衆史』の続編。
2010年5月に発刊された前著以後の約5年間に判明、もしくは建立された碑の調査記録に加え、著者らが2015年9月に新十津川町に新たな碑を建立した経緯を記した。

碑そのものやそこに刻まれた文字を見つめることで、人々が建立に至った経緯やその時代の風潮など、民衆自らが刻んだ歴史が見えてくる。

目 次

はじめに

碑を訪ねて
一、アイヌ民族 音更町・釧路市・札幌市・(栗山町)・長沼町・湧別町・稚内市・(東京都千代田区)/枚方市(大阪府)・京都市(京都府)/釧路市・新ひだか町(静内)・白老町・赤平市・札幌市・広尾町・由仁町・登別市・美幌町・(帯広市)・遠軽町(生田原)・(喜茂別町)・(札幌市)・釧路市・(芽室町)・様似町・浦河町/新十津川町
二、漁民 余市町・えりも町/石狩市(浜益)・増毛町
三、農民 長沼町・富良野市/新得町・札幌市
四、囚人 北見市(豊田)・月形町
五、土工夫 倶知安町・(東京都新宿区)・長沼町
六、炭坑夫 赤平市・歌志内市/美唄市・赤平市
七、朝鮮人・中国人 仁木町・三笠市・美唄市/芦別市・釧路市・(札幌市)
八、民衆 (札幌市)/伊達市

おわりに

本文より

はじめに
 アイヌモシリ・北海道の歴史を底辺で支え・推進させて来たのは誰か。この問いの答を、私はアイヌ民族、零細な漁民・農民、囚人、土工夫、炭坑夫、朝鮮人・中国人、娼妓などに求めてきた。そして彼らを対象とする碑を北海道各地に訪ね歩き、彼ら自身に歴史を語ってもらおうと考えてきた。そうすることで、日本の歴史が見えて来るに違いない、とも。
 二〇一〇(平成二二)年五月二七日、取り組んで三五年目、書き溜めた拙文を活字化し、『アイヌモシリ・北海道の民衆史 人権回復を目指した碑を訪ねる』と題して発刊した。この小著は出版元の中西出版の発案により、翌一一年の第十四回日本自費出版文化賞作品に出品され、なんと大賞に選ばれた。
 これは私にとって望外の喜びであったが、これで終りということには出来ない。まだまだ私を待っている碑があるはずなのだ。出版後、探し当てた碑群を綴っていくことにする。

プロフィール

杉山 四郎(すぎやま しろう)

1972(同47)年、北海道教育大学札幌分校を卒業。道立高校5校で36年間教鞭を執り、この間、芦別市・歌志内市・岩見沢市・苫小牧市に居住。現在は岩見沢市に在住し、札幌学院大学に勤務。岩見沢市で「アイヌ語教室」開設。
札幌郷土を掘る会通信会員・岩見沢九条の会会員。

著書に、『私の民衆史』(正・続・続々)・『古老が語る民衆史』(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)(いずれも、みやま書房刊)、『歌志内の石碑・石佛を訪ねて』・『歌志内の開拓と鉄道』・『歌志内のむかしばなし』(第1集・第2集・第3集・第4集)・『古老が語る歌志内』(いずれも、歌志内歴史資料収集保存会刊)、『語り継ぐ民衆史』(正・続)(いずれも、北海道出版企画センター刊)、『武四郎碑に刻まれたアイヌ民族』・『新版アイヌ民族の碑を訪ねて』(いずれも、アイヌ文化振興・研究推進機構助成)、『空知・アイヌ民族の足跡』(正・続)・『眼で見るアイヌ民族の足跡』・『あるカッケマッのこと』・『南空知の人々』(いずれも自費出版)、など。

上記内容は本書刊行時のものです。