97894891152581企画・編集/北海道同人雑誌懇話会
定価:¥1,500+税
ISBN978-4-89115-258-1  C0091
四六判/320頁/並製
[2011年10月刊行]

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概 要

多少の曲折はありましたが『北海道同人雑誌懇話会』として札幌地方から全道に衣替えできましたことはご同慶の至りです。この会は、会則もなく、参加同人誌 の負担金もない文字通りの懇話会ですが、その核となるのが『北海道同人雑誌作品選集』です。小さな渦が発達して台風になるように、この選集を通じて北海道 を席巻し、本道文学の裾野を拡げ、書き手とその作品の質向上の一助となれば幸甚であります。なお、市民文芸誌におかれても、散文の創作部門で活躍されてい る方が沢山おられます。そうした方々のご参加も切に期待致します。  (萩原英一) ~「あとがき」より~

目 次

懇話会の皆さんへ      木原 直彦(北海道文学館名誉館長)
紺碧(こんぺき)の夜      池添しおり(札幌文学会)
僕は晴れて、犯罪者にまで
なってしまったわけだ。 今井 晶子(河の会)
街の時計屋さん        金澤 欣哉(人間像同人会)
シンク            小見まち子(緒里尽の会)
ざわめく樹々         坂本 順子(北海道鉄道文学会)
死後の邂逅          じんひさし(視線の会)
武隈徳三郎とその周辺(二)  須田  茂(コブタン文学会)
天国の庭           反町 涼子(文学岩見沢の会)
ホームで、日、暮れて     樋口今日子(はりす同人会)
ゆびきり           古城 将昭(文芸サークル互楽)
雀が丘パルテノンの虹     穂里 ふみ(山音文学会)
乗り遅れて          本間 素登(椽の会)
頬を打つ風          矢野 静子(江別文学の会)
作品掲載は五十音順
北海道の同人雑誌、最新号掲載作品目録
「北海道同人雑誌懇話会」参加同人雑誌
あとがき 荻原英一・坂本順子・田中和夫

本文より

懇話会の皆さんへ
北海道文学館名誉館長 木 原 直 彦

 田中さんから誘われ七月十六日の集いを楽しみにしていましたが、いとこの葬儀のため出席がかなわぬことになりました。
 昭和二十八年二十三歳のときに同人雑誌をはじめて情熱を燃やし続けたのですが、いつしか北海道文学館運動にのめりこみ昭和四十一年に至って遂に断念せざるを得なかったロマンの残党にとり、いまも同人雑誌のことは忘れられません。それゆえ、皆さんの活動に敬意を表しつつ、いよいよ力強い歩みを持続してほしいと念じている次第です。
 それにつけても、昭和三十年代の北海道文学隆盛のことが思われます。昭和二十九年から三十一年にかけてのある事象と共に――北海道歌人会、北海道俳句協会、北海道詩人協会、北海道文学者懇話会が踵を接して結成されたのでした。懇話会では「北海道文学代表作選集」を刊行していますが、それが機運というものなのでしょうね。
 高見順の名著「昭和文学盛衰史」を読むと、いかに同人雑誌のエネルギーがすごかったか、文壇そのものが同人雑誌の存在なくして成立しなかった、ということを痛感させられます。もうそんな時代は来ないだろうけれど、だがしかし、同人雑誌を抜きにして文学の土台はないのだという思いを拭い去ることはできません。
 ですから、札幌地方同人雑誌懇話会の活発な運動には諸手をあげて声援しているのです。きょうの会合で組織を全道にひろげることも課題のようですが、個々の同人雑誌が力を蓄え連携を深められるよう期待しています。
~(後略)~

プロフィール

北海道同人雑誌懇話会(旧札幌地方同人雑誌懇話会)
2009年6月、「札幌文学」編集人 田中和夫氏、「江別文学」編集人 萩原英一氏、「鉄道林」編集人 坂本順子氏の3名を呼びかけ人として、設立総会を開いた。このときの参加者数は10団体、第2回総会で14団体となった。
2011年9月現在で17団体を数え、札幌圏外からの参加団体も増えたため、北海道同人雑誌懇話会と改めた。

上記内容は本書刊行時のものです。