978-4-89115-184-3松田 忠徳 著
定価:¥1,200+税
ISBN978-4-89115-184-3  C0026
四六判/282頁/並製
[2008年12月刊行]

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概 要

~時には温泉へ向かってください。無我の境で湯に浸かる余裕を作ってみてください。温泉を通 して、精神的な豊かさと多様な価値観を取り戻しましょう。温泉浴によって得られる肉体的健康、 精神的健康は、私たちの先人たちが誰もが共有していた日本の宝であったはずです。
“温泉道”の目指すところは、もちろん単純に温泉を楽しむことであってもいいのですが、同 時に温泉と温泉を取り巻く人びとを通して、日本人らしさ、日本人の誇りと尊厳をふつうに取り 戻すことだと考えています。~(「あとがき」より)

目 次

第1章 スロー・ライフの極み、“温泉道”で五感を回復する。
 温泉こそ、スロー・ライフの原点
 日本人にとっての癒しの原風景・黒川温泉
 今は確認の旅の時代
 連泊のススメ
 温泉は世相を映す鏡である
 混浴は究極の癒しなのか?
 内向きの時代の温泉休養術
 純和風の温泉リゾート地
 癒しの時代の日本的共同体
 黒川温泉と入湯手形による露天風呂めぐり
 時代のキーワードは、“ふるさと”仕立ての“和”
 人気温泉地をつぶすもの
 温泉宿を別荘代わりに!のススメ
 温泉選びの基本とは
 五感を回復する旅とは
 黒川温泉へ! 非日常への誘い

第2章 違いの分かる日本人は、“本物の温泉”を見極める。
 違いの分かる日本人は「本物」を求める
 名湯の条件は眠くなる温泉
 日本の宿文化を支えるのは女性です
 真の保守性とは? 鹿児島県民は温泉のプロ
 温泉医学はどこへ迷走したのか?
 循環風呂は、マガイモノ温泉のシンボル
 レジオネラ菌を増殖させたのは誰なのか?
 温泉の本質は鮮度にあり
 塩素漬けの温泉は危険
 塩素漬けの温泉は美肌の敵
 「源泉の宿」への旅
 「温泉力」の本質とは
 湯守と温温調節の妙味
 「温泉法」が、日本の温泉を堕落させた?

第3章 “本物志向”の時代、温泉旅行術の極意を修得する。
 風景から温泉を選ぶ
 温泉場の原点は、湯元にあり
 外湯は、温泉力のバロメーター
 外湯めぐりのススメ 
 まどろみの湯は、日本人の極楽
 予約の際に確認したいこと
 チェックインは早く、チェックアウトは遅く
 賢い宿選び・料金体系を見極める
 もてなす心は、食事がポイント
 隠れた名湯を見つける喜び
 老舗宿の矜持とは?
 “マイ温泉”のススメ
 “小宿”を隠れ家に
 癒しの湯治場が旬です
 高級旅館は、満足度も高いのか?
 違いの分かる人への、“脱”横並びのススメ
 民宿の味わいもまた、いいものだ
 夫婦二人旅こそ、人生の極み 
 定年後の準備は、JRの、「青春18きっぷ」?
 ツアー旅行の利用法
 安かろうツアーの正体
 ツアーは見極めが鍵

第4章 “湯治ヴァカンス”で、心と体の乱れを正す。
 武将の湯治力とは
 日本人の温泉DNA
 湯治という名のヴァカンス
 若い女性も関心の現代湯治
 「有給湯治制度」のススメ
 予防医学としてのプチ湯治
 温泉の“転地効果”を引き出す
 庶民の温泉文化・湯治
 予防医学としての温泉を意識しよう
 湯治場での日本人の自己“管理能力”
 裸の付合いは日本の文化
 外湯は日本の原風景
 1回の入浴は20分。温泉の個性を極める
 なぜ、俵山はリウマチの名湯なのか
 定山渓温泉でぎっくり腰を治す
 覚悟の選択・温泉場の近くへ引っ越す
 温泉で免疫力を強化する
 岩盤浴の元祖・玉川温泉
 神道と仏教の「温室経」の教え
 日本の躍進は温泉力の賜物か
 本物の温泉は低い位置にある
 温泉養生のススメ
 “プチ湯治”は心身の再生の養生法
 “適応症”の正しい理解の仕方
 無我の境地で湯に専念する
 湯浴みと湯垢離の心
 箱根の「一夜湯治」考
 西洋医学は病気を治す。温泉は心と体を直す
 温泉浴で健康な心身を育む
 温泉で免疫力を高める
 温泉で自律神経のバランスを整える
 入浴を忘れた日本人
 質素こそ、本物こそ、湯治の心
 東西極上二湯・肘折&俵山
 諸国・湯治の名湯あれこれ
 湯治の旅館選び
 再考・“露天風呂”信仰
 湯治の費用を考える
 湯治は自炊が基本だった
 湯治旅館に問い合わせる
 温泉通のいる湯治場
 常連客をチェックせよ

第5章 日本人としての、“入浴の流儀”を学ぶ。
 入浴マナーこそ、日本人の姿
 正しい温泉の入り方とは
 輪になって「和」を極める
 混浴の心得とは
 混浴は心の触れ合いの場
 混浴風呂での目線は?
 食事の前後、1時間は入浴を控える
 1日の入浴は3、4回が限度
 あつ湯とぬる湯の入浴法
 蒸して、飲む
 江戸の医学者が指南する入浴法
 美しい日本の私の入浴作法
 汝、浴後に身体を冷やすことなかれ

第6章 なぜ、日本人は温泉に入るのかを識る。
 神の国の湯・浸かる文化の日本
 神道の禊の精神と温泉
 洗い流す文化と心を清める浸かる文化
 風呂に入ると功徳が得られる
 銭湯と湯女・風呂は寺湯が起源
 “湯”を施す「施浴」文化
 高僧のご利益と温泉の効能
 温泉は“神仏”融合の場であった
 武田信玄の「隠し湯」の意味
 温泉は私物化できなかった
 素っ裸になれば、勝ち組も負け組もなくなる別天地・温泉

あとがき

松田教授お薦めの宿&共同湯200選

プロフィール

松田 忠徳(まつだ ただのり)
1949年、北海道洞爺湖温泉を産湯に生まれ、混浴の共同浴場を揺りかご代わりに育つ。
札幌国際大学観光学部教授(温泉学)。“温泉教授”の異名で知られる温泉学の第一人者で、全国の温泉地活性化の指導を精力的に行っている。

上記内容は本書刊行時のものです。