ISBN4-89115-149-8マルック・カイッコネン、カールロ・ウーシタロ 監修
定価:¥4,000+税
ISBN4-89115-149-8  C3476
A4判/122頁/並製
[2006年4月刊行]

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概 要

フィンランドで開発された絵音符(フィギャーノート)
初の日本語版が完成。
幼児から高齢者の方まで、誰にでも簡単に楽器が弾ける本。

本文より

figurenote フィギャーノートは、音符を表現する手法で、日本語では絵音符と訳すことができます。フィンランドで、障害のある人たちのケアに従事していたカールロ・ウーシタロが発明しました。ウーシタロはこれを音楽家であるマルック・カイッコネンと共同で、主に障害のある人たちのための音楽教育・療法用に開発しました。開発者のカールロ・ウーシタロとマルック・カイッコネンは、フィンランドの国とヘルシンキ市の助成を受け、ヘルシンキ市にあるレソナーリ音楽学校でフィギャーノートによる音楽教育も行っています。また、音楽をバリアフリーにした功績で2005年の国営放送局の文化賞を受賞しています。

 フィギャーノートは誰にでも利用できるものです。この手法を使えば、以前に音楽を学習したことがあるなしにかかわらず、ほとんどすぐに演奏できるようになります。もちろん、障害などの理由で、普通に書かれた音符を学ぶことが困難な人にも向いています。そのほか、幼児、児童がはじめて音符を学ぶのに適していますし、はじめてピアノに触る高齢者の方々も、簡単にピアノが弾けるようになります。

 その理由は、フィギャーノートがとてもわかりやすく、音符を具体的に表現しているからです。何をどのように弾くべきかは、はっきりとした色と形によって表現してあります。たとえば、音は色で、オクターブについては4種類の形(バツ、正方形、円形、三角形)で示されています。曲の長さは音符の長さで計ることができます。

 また、フィギャーノートは伝統的な音符表記に基づいて開発されているので、これを習得してから、のちに普通の楽譜に切り替えることも簡単です。多くの障害のある人たちにとっては、伝統的な音符を習得するのは困難で、時には不可能でもあります。このような方々のために、絵音符は音楽を体系的に学ぶ機会を提供することができます。なかでも知的障害のある方々にとっては、フィギャーノートは、楽譜を見て演奏するという、あらたな分野に挑戦することを可能にします。フィギャーノートを使えば、鍵盤楽器のほかに、他の楽器を演奏できるようになります。この手法はグループ音楽演奏にもバンド演奏にも容易に応用できます。

 演奏することは、演奏者に、「はじめての試みですぐに演奏することができるようになる」という成功の喜びを提供します。そうなると演奏するという動機が高まり、長い期間、規則正しい練習をしようとする意欲も湧いてきます。その結果、集中力も増し、うまく演奏できことで自信もつきます。フィギャーノートによって音楽を規則正しく学ぶことは、何かをすることができるという楽しみをもたらします。使いこなすことができるという実感と、音楽活動をグループで協力して行うことは、だれもが世界の一員であることを可能にするでしょう。