北岡 けんいち 著
定価:¥1,000+税
ISBN978-4-89115-195-9 C0036
四六判/174頁/並製
[2009年6月刊行]
【電子書籍版は下記書店から】 希望販売価格:¥458+税
概 要
人に会えば悩み 仕事をすれば迷い 一人でいれば苦しむ
老人保健施設長が介護員の職場の中から
あらゆる話題を取り上げたセミナー。
悩める人々のための解決のキーワード。(帯文より)
目 次
第一章 若い人の話題
話題1 自由な時間がない
話題2 気が進まない看学受験
話題3 施設の奨学資金
話題4 ヘッドハンテング
話題5 会うべきかなぁ
話題6 昇進話を袖にする
話題7 水商売に転職したい
話題8 資格受験を勧められた
話題9 リーダーの意味深な言葉
話題10 上司が上司なら…の会社
「若い人の話題」について
パパは何でも知っている①
第二章 職場の待遇の話題
話題11 定年後も働きたい
話題12 何度も転職している
話題13 過激な発言をしてしまった
話題14 病気を発見しても無視され
話題15 昇進させてくれない
話題16 実質の「ケアマネリーダー」
話題17 介護員は、補助役なの?
「職場の待遇の話題」について
パパは何でも知っている②
第三章 職場ストレスの話題
話題18 問題職員の指導
話題19 上司に抜擢されたが
話題20 家族対応係り
話題21 同期入社の人
話題22 宴会の出席
話題23 上司が好きになれない
話題24 男性の私を見る目付きが
話題25 上司に注意され易い
話題26 リーダーになったけれど
話題27 仕事が遅い
話題28 伝統の?介護手法
話題29 仲間に盗み聞きされる
「職場ストレスの話題」について
パパは何でも知っている③
第四章 心の話題
話題30 性格が弱い
話題31 親同志の仲が悪い
話題32 結納を交わしたが
話題33 精神的な変調
話題34 アルコール中毒の手前に
話題35 仲間が枕元に立つ
話題36 対人恐怖症
話題37 笑顔での対応
話題38 女性介護員の友情
話題39 身近にトラブルが多発
話題40 会社に慣れたものの
話題41 才能が生かされず
話題42 家族的な付き合い
「心の話題」について
パパは何でも知っている④
第五章 家族の話題
話題43 外遊びが止められない
話題44 仕事を再びやりたい
話題45 親の面倒を見る
話題46 夫は、年中怒っている
話題47 占い師のお告げ
話題48 中2娘の補導
話題49 夏が来ると、気が重い
話題50 息子夫婦への同居申し出
話題51 娘は私を支えてくれない
話題52 海を見ている夫
話題53 仕切っている妻
「家族の話題」について
パパは何でも知っている⑤
第六章 女性の話題
話題54 憧れの上役
話題55 職場恋愛のうわさ
話題56 過去を話していない
話題57 2度目の結婚
話題58 子育ての毎日は虚しい
話題59 太りっぱなし
話題60 夜勤日の出来事
話題61 友人のご主人
話題62 長過ぎた付き合い
話題63 「まだ一人?」と言われる
「女性の話題」について
パパは何でも知っている⑥
第七章 性に関する話題
話題64 自分が惨めです
話題65 先輩を好きになって
話題66 女性に裏切られた
話題67 職場の女性に声かけられず
話題68 貯金をはたき、新車を買いたい
話題69 どうしても結婚したい
話題70 ツワモノの女性職員
「性に関する話題」について
パパは何でも知っている⑦
解 説
おもしろくて ためになって
感心しました 外川幸子
あとがき
本文より
介護施設に赴任し15年です。たくさん、周囲の介護職員と接してきました。そして、うれしい事に。これまで2冊の自著を世に出して以来、周囲の人以外との交通も増えまして。本書は、その間のイキサツをヒントにして書いたことを否定はしません。ただ“フィクション”であると、まずお断りをしておきます。話題提供は、実在めいて見えますが本当の該当者は唯の一人としておりません。年齢などの個人的実体がないので、どうか物語として読んで頂きたく。
ついで、どうしてこんな「人生相談」形式になったのかと聞かれますと。それは執筆キッカケの遠因に、介護員の持つ「現実」の重さを筆者が感じたことから始まります。彼らの日常で発生した問題を見たり聞いたりした時、できるだけ相談に乗ろうと心がけてきました。更に、介護職の背景に人材不足があり給与を含め職場環境の不良さがあり。言いづらいのですが、経験の乏しさや世間知の不足も少なからず目に付きました。そこで、不遇をかこつ主に若い介護員さんが少しでも前向きになれる“メッセージ含みのストーリー”をかねてから書きたいと考えていました。彼らがトラブルとして抱えているかもしれないと、著者が勝手にイメージしたものを膨らませ。その答えを“架空の相談者”と一緒に探した結果を文章にしたら、奇妙な“上司と介護員”の、「質疑応答スタイル」になってしまったと言うのが真相です。ただ、若者向きのメッセージを書きたかっただけなのでした。
それでも「人生相談」作品と言われかねないので。それなら相談自体、風のように消えるのが理想的と考え。今回、話題のプレゼンテーションは最初の“単文フレーズ”に留めました。その後に続けた短文は、著者の自由自在に作成した創作です。かような書き方ですので、提供した未解決トラブルの話題は、個別用に用意したものではなく、一般用になっていると著者は考えています。よって考察した回答内容こそ、多数の介護員さんが介護職場でうまくやって行くうえで、役立つかもしれない。~(後略)~ (「あとがき」より)
プロフィール
北岡 けんいち(きたおか けんいち)
1946年、北海道小樽市生まれ。1971年、北海道大学医学部卒業。老人保健施設ラポール東小樽勤務中。
本書刊行時のものです。