978-4-89115-303-8北海道を発信する写真家ネットワーク (編著)
企画制作 定価:¥1,000+税

ISBN978-4-89115-303-8 C0072
B5判/60頁/並製
[2014年9月刊行]

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概 要

「北海道という被写体、その時代、撮影者によって、写真が表出する。」
明治初期の日本の写真史の黎明から、北海道は田本研造らにより撮影され、多彩な写真世界を生み出す被写体で在り続けてきた。その自然と人との営みの光景は、魅力であるとともに、強力な視覚表現のひな形となり、今なお表現者に大きな影響を与えている。
本書では、28名の撮影者が北海道をとらえた写真84点を掲載。田本研造の開拓写真にはじまり、掛川源一郎、清水武男、篠山紀信など、時代や視点を変えながらも、撮影者たちが意識的・無意識的に表出したイメージから、歴史の中で北海道がどう変わったか、あるいは変わらないことについて探る。

目 次

※撮影者一覧(掲載順↓)

田本研造    清水武男
中西寫眞製版所 菊地晴夫
掛川源一郎   細江英公
奈良原一高   酒井広司
岸本日出雄   中藤毅彦
深瀬昌久    浅野久男
操上和美    渡辺洋一
篠山紀信    戸張良彦
齋藤亮一    山本顕史
前田真三    ジェフ・チャップリン
爲岡 進    ホンマタカシ
佐藤雅英    中村健太
萩原義弘    及川 修
橋口讓二    大橋英児

本文より

懇話会に寄せて

 この夏、札幌国際芸術祭2014に連携して、札幌に拠点を置くNPO法人北海道を発信する写真家ネットワークが写真ジャンルの企画展を開催しました。芸術祭のテーマである「都市と自然」に連動して北海道の視座から札幌あるいは北海道を撮影対象にした写真を展示するものです。 当NPOは2011年より札幌市が所蔵する写真アーカイブをもとに札幌市写真文化振興事業として受託企画展を開催してきました。今回の企画展もその延長線上にあるものです。明治初期から始まった北海道開拓は当初から田本研造らによって撮影されてきました。その後現代に至るまで札幌をはじめ北海道の風土は自然や人間の営み、そして両者の関係について多様な解釈を受け入れることを許すほどに懐の深いものでした。こうした環境から生み出された多彩な写真世界は、多くの人の共感を誘い、問題意識を喚起し、写真を見るまで気づかなかった感性を呼び覚ますものでもあったのです。また、現在も多くの写真家が新たな視覚世界を創造する挑戦を続けています。 この展覧会は開拓期以来140年間にこの土地がどう変わったか、あるいは変わらなかったことについて、撮影者の視線とその時代によって表れる写真を被写体である北海道を起点に遡行していくものです。また、同時に歴史の中で残された写真から、人間が見たもの、見ようとしたもの、見るべきと訴えたものについて込められた数多くのイメージを読み解き、受け継いでいく試みでもあります。 この展覧会ならびに図録を制作するにあたり、多くの皆さんからご支援をいただきました。ここに感謝の意を表します。 (NPO法人北海道を発信する写真家ネットワーク)

プロフィール

北海道を発信する写真家ネットワーク
『「写真の力」で北海道を応援する』を合い言葉に、北海道をベースとする多ジャンルの写真家が集い、写真作品を通じて多角的に北海道を発信・応援することを目指す。2007年4月NPO法人として設立。写真展開催の他、セミナーやフォトトークショーなどを行っている。

上記内容は本書刊行時のものです。